茶道と着物はどちらも日本固有の文化ですから切っても切れないものです。
しかしながら、お着物や茶道には、私たちの普段の生活では失われて、慣れ親しんでいないため分らなくなってしまったルールややり方があり、どうしてもハードルが高く感じてしまうのも無理のないことです。
だから、お着物が着たいからお茶を習っている方もおいでだという話も聞きます。
確かにお茶の稽古の時に着物に慣れ親しんでおくと、所作や立ち振舞、着方や決まり事やルールが少しずつ分かるようになります。「習うより慣れろ」ですね。
それでは、茶道にとって相応しいお着物とはどのようなものなのかと言っても、現代では茶道と言っても流派、先生、主催者によってあり方が一様ではありません。
格式を重んじるものから、カジュアルなものまで多様であるため相応しいお着物を一概には言えないかもしれません。
そういった意味では、ご一緒する師匠や先輩方のアドバイスを聞きながら、自分なりに判断されるのが最終的には大切だとは思います。
そのような中でも、おいしくお茶を飲んでもらうために、気を配りもてなします。
いただく方はおもてなしの妨げにならないよう、気配りと礼を持っておもてなしを受け止めるのが茶道の本筋なのではないでしょうか。
日本古来の伝統とルールが残っている茶道と着物は、奥深く難しさもあります。長い年月をかけて選びぬかれた美しさがあります。
いわば俳句や短歌のような定型詩とも言えます。楽しみながら、味わいながら極められたら良いと思います。
私達もそんなあなたをサポートできることを楽しみにしております。